インド占星術 プラタマ ヴァンダナ(最初に崇められる神)

神・神々・聖仙
05 /19 2021
親愛なる読者の皆様、こんにちは。
インドに伝わる占星術において最も影響力のある神は「ガナパティ」だろうと思います。

理由は、名前の意味にありますが
ガナパティの「ガ」はブッティ(理智)を意味します。
ガナパティの「ナ」はグニャーナ(英知)を意味します。
ガナパティの「パティ」は主人を意味します。

 これにより、ガナパティは、あらゆる知識、知性、英知の主人、主を意味する神になります。これがガナパティの一つ目の霊的な読み解き方ですが、これとは別の重要な意味もあります。それは、ガナパティは天界のガナ(天人)たちの先導者であるというものです。

 天界の指導者、またはリーダーのためにこの偉大なる神は、プラタマ ヴァンダナ(最初に崇められる神)と呼ばれている事になります。ガナパティにはこれとは違う呼び名もあります。それがヴィナーヤカという名前ですが、その意味は、自分以上の主人を持たないという意味になります。そのため、ヴィナーヤカは至高の主を意味する事になります。至高の主のために常にプラタマ ヴァンダナ(最初に崇められる神)になってしまいます。

 アルタ(富)に関与するまた違った呼び名で考えるとガナパティはラムボーダラ(大きな腹をした者)とも呼ばれています。この意味は、ガナパティは、富の守護女神であるラクシュミーの御姿であるという意味になります。このラクシュミーの場合、あらゆる意味での富と繁栄を表しているのであってダナ(富)だけを表している訳ではない事を理解する必要があります。

 ラクシュミー女神は、8つの変化身が存在しますが、ダナ(富)を司る女神は、ダナラクシュミーと呼ばれています。ラムボーダラの富の場合、スカ(歓喜)とアーナンダ(至福)を司る事になります。

このように神を知る場合でも霊的な意味での正しい知識が重要になります。ちなみにガナパティはケートゥと関係がある神様なのでケートゥに不具合や欠陥がある場合は、この至高の神に信愛を注いで恩寵を得る事をお勧め致します。

★ 鑑定依頼をお待ちしています。一つの分野(結婚・仕事・子供等)での鑑定や総合鑑定の依頼をお待ちしています。あなた様自身の人生の航路図の鑑定依頼をお待ちしております。それを知る事により、良い事を伸ばし、悪い事を避ける事が出来るようになります。鑑定は勉強という観点でお付き合い下されば幸いです
↓↓↓
鑑定依頼をお待ちしております。

インド占星術 Devatas(神々)

神・神々・聖仙
04 /12 2021
親愛なる読者の皆様、こんにちは。
今回は、ナクシャトラを見ていたのですが、Devatas(神々)が気になってしまいました。

Vedic astrology(ヴェーダ占星術)的に見るとDevatas(神々)は三通りある模様です。

それは、
1. Graha Devata
2. Adhi Devata
3. Pratyadi Devata


グラハ・デヴァータは肉体と関連し、アディ・デヴァータは精神と関連し、プラティヤディ・デヴァータは魂と関連する。

グラハ・デヴァータは物質的なレベルで働き、この惑星の性質を通して私たちを助けます。アディ・デヴァータは、アディ・デヴァータは、この惑星の性質を理解するのに役立ちます。アディ・デヴァータを理解することで、その惑星の基本的な本能を理解することができます。プラティヤディ・デヴァータは、その惑星がどのように機能するかを理解するのに役立ちます。

ある学派によるとDevatas(神々)はチャートにも機能するようです。
ラーシチャートはグラハ・デヴァータ。
ナヴァムシャチャートはアディ・デヴァータ。
シャスティヤムシャチャートはプラティヤディ・デヴァータ。

事例としては、今の日本のアンタルダシャーは土星期。
ラーシチャートのグラハ・デヴァータはシャニ。
ナヴァムシャチャートのアディ・デヴァータは、プラジャパティ。
シャスティヤムシャチャートのプラティヤディ・デヴァータはヤマ。

日本の2023年からマハーダシャーがケートゥ期に移行しますが、ケートゥの場合
ラーシチャートのグラハ・デヴァータはケートゥ。
ナヴァムシャチャートのアディ・デヴァータは、ブラフマー。
シャスティヤムシャチャートのプラティヤディ・デヴァータはチトラグプタ。

人間の魂自体も、肉体・心・魂と別れていますが、担当する神々も三層に分かれているようです。私なら、このように分割して考えるより、イシュタ・デーヴァター(守護神)を一心に祈りを捧げた方が結びつきが早いと思います。祈りも礼拝もですが、シンプルで毎日・毎時間・24時間出来るような修行が一番だと思います。

★ 鑑定依頼をお待ちしています。一つの分野(結婚・仕事・子供等)での鑑定や総合鑑定の依頼をお待ちしています。あなた様自身の人生の航路図の鑑定依頼をお待ちしております。それを知る事により、良い事を伸ばし、悪い事を避ける事が出来るようになります。鑑定は勉強という観点でお付き合い下されば幸いです
↓↓↓
鑑定依頼をお待ちしております。

インド占星術 ヴァシシュタへの競争意識

神・神々・聖仙
12 /17 2020
親愛なる読者の皆様、こんにちは。
日々、ヴェーダに関わるような教えを学んでいますが、ラーマーヤナに登場する二大聖仙であるヴァシシュタヴィシュヴァ―ミトラが気になります。

人類に至高の母なるマントラであるガヤトリーマントラを授けたのは聖仙ヴィシュヴァ―ミトラです。ですが、ヴィシュヴァ―ミトラは常にヴァシシュタに対して非常に激しい競争意識を持っており、殺害しようとするほどヴァシシュタを妬んでいました。ヴァシシュタは元々は王族の生まれの方です。

※妬みは人を狂わす模様。それは聖仙すらです。

それが起きたのはある満月の日の事です。ヴィシュヴァ―ミトラは、ヴァシシュタを殺そうと計画し、ヴァシシュタの頭に投げつけるための大きな石を手に持って待ち構えていました。すると、ヴァシシュタが妻アルンダティーに、月光がどれほど美しいのか、そして、ヴィシュヴァ―ミトラが苦行で得た力は月光に等しい、と話しているのが聞こえました。

これを聞いていたヴィシュヴァ―ミトラはすぐさま改心し、ヴァシシュタの足元にひれ伏したと言われています。ヴィシュヴァ―ミトラがひれ伏した聖仙こそが、ラーマの王族の師であると同時にラーマの師でもあった聖仙ヴァシシュタです。

この事件以後、ヴァシシュタはヴィシュヴァ―ミトラをブラフマリシと呼ぶようになったと言われています。聖仙(リシ)にも様々な段階があり、最高の聖仙をブラフマリシと言います。これは、ブラフマ(真我)を悟った聖賢を意味します。ヴィシュヴァ―ミトラはラージャリシだったのですが、エゴを克服できずにブラフマリシになれなかったのです。

鑑定その1、2021年前後の未来のダシャーが知りたい場合の鑑定案内です。詳細は
↓↓↓
インド占星術 少し早いですが、来年のご自身のダシャーを深く知りましょう。


鑑定その2、様々な鑑定内容が知りたい場合の情報です。あなた様自身の人生の航路図の鑑定依頼をお待ちしております。それを知る事により、良い事を伸ばし、悪い事を避ける事が出来るようになります。鑑定は勉強という観点でお付き合い下されば幸いです
↓↓↓
鑑定依頼をお待ちしております。

インド占星術 至高の御方のお名前

神・神々・聖仙
09 /04 2020
親愛なる読者の皆様、こんにちは。
日々、コツコツと霊的な教えを読んでいますが、唯一なる神には多数の名前があるようです。

あちらの言葉で言いますと
パラマパダ=無限に広がる者
パラマールタ=この世を超越する者
アシャリーラ=肉体ではない者
パリプールナ=最大限に満ちる者
アヴァーングマノーゴーチャラム=言葉や思考では理解し得ない者


私たち人間が唯一なる神を把握できない理由の一つが、主なる神が言葉や思考では理解し得ない者だという事を理解すればなんとなくですが、理解できることになります。また、主なる御方は、本質的には、アシャリーラなので人間との交わりにはどうしても化身して肉体を得る必要がある事を意味するようです。

主なる御方が、パラマパダなら、この世で主なる御方の影響がない場所はどこにも存在しない事を意味します。ゆえにこの世で主なる御方に気づかれずに行為(カルマ)をする事は一切できない事を意味しています。主なる御方は永遠なる照覧者だと理解する必要があります。

ジョーティシュは輪廻が根幹にありますが、輪廻をもたらす根幹はラーガだという事を理解しなければならない。ラーガとは日本語的には執着を意味します。人は、ラーガを取り除かない限り、ムクティ(解放)に至る事は出来ません。ラーガの在処は惑星的にはラーフが示唆しています。

鑑定依頼をお待ちしております。
↓↓↓
鑑定依頼をお待ちしております。

インド占星術 ガネーシャ神は最初に礼拝される神

神・神々・聖仙
12 /10 2019
親愛なる読者の皆様、こんにちは。
ジョーティシュをやるようになってから常にガネーシャ神を意識するようになりました。

ガネーシャ神の別名はヴィナーヤカですが、この言葉の意味するモノは一つしか存在しません。ヴィナーヤカとは、自分の主人は自分であり、自分より上の主人を持たないという意味です。これは、ガネーシャ神は一切誰にも依存しない事を意味します。

ヴィナーヤカガナパティとも呼ばれています。この言葉は、ガネーシャ神がガナ(神なる存在の部類)を司る者である事を意味します。人間の内的な意味合いとしては、ガネーシャ神は人の内なる知性と識別力を司る者である事も示唆しています。ガネーシャ神は、ブッティ(知性)とスィッティ(叡智)を司る者であるがゆえ、ブッティとスィッティの主なる神であるとも述べられています。

ガネーシャ神は最初に礼拝されるべき神と言われていますが、それには理由がございます。ガネーシャ神のもう一つの別名は「ヴィグネーシュワラ」は「ヴィグナ+イーシュワラ」です。イーシュワラとは、考えられるあらゆる富の形態、例えば、お金、知識、健康、至福、美しさなど、に恵まれた者という意味です。ヴィグネーシュワラは、これら全ての形での富の形態を促進する者であり、それらを享受する妨げになるものを全て取り除きます。また、自らを礼拝する者に、これら全ての富の形態を与えます。この世では誰もが富と繁栄を望んでいるがゆえに、まず最初にガネーシャ神を礼拝する事になります。

人は、神の様々な側面の内的意味を理解して、初めて意味のある礼拝を捧げる事が出来ると言われていますが、いつの世でも最初に礼拝されるべき神はガネーシャ神になります。

インド占星術 シュリラーマの至高性

神・神々・聖仙
09 /12 2019
親愛なる読者の皆様、今晩は。
海外サイトで美しいフリーのラーマ神の画像を見ていました。

キャプチャ
ラーマ神とはこのような御方です。

 あるとき、ヴァールミキが、ナーラダに、真実を貫き、永遠の至福を楽しみ、常に微笑みを絶やさずに他者を許し、決して過ちを犯すことなく、どんな小さな助力にも感謝の心を表し、常に他者を助ける等、11の崇高な性質を並べ上げ、それらの性質を兼ね備えた者がどこかにいるのかどうか尋ねました。ナーラダは言いました。
「おお、聖賢よ!何を心配しておられるのか?この世の生を受けた一人の人間には、11の性質ばかりではなく、1万1千もの崇高な性質が備わっている。」
「その方は、そのような聖なる諸性質を携えて、ラーマ神として人間の姿をとって生まれた。その方は、多くの問題や困難に直面したが、一度たりとも正しい道を踏み外したことはない。その方は、決して真実を手放さなかった。というより、その方の語られる言葉が、何であれ、真実になったのだ。ラーマの理想を守りなさい。」

ヴァールミキとは、古代インドの大長編叙事詩『ラーマーヤナ』の編纂者として知られており、ナーラダとは、インドの伝説的仙人の一人であり、あの至高のマントラである「ガヤトリー・マントラ」を伝え広めた張本人の一人の聖なる方です。という事は、ガヤトリーマントラはトレータユガ期に広まった事になります。

ジョーティシュ的にシュリラーマの生誕はカウサリヤー妃(ラーマの母親)の子供は、ウッタラ―ヤナ(冬至から始まる神聖なる半年間)の、チャイトラ月の白半月(新月の翌日から満月までの明るい二週間)の9日目、プナルヴァスの下、月曜日(シヴァ神の曜日)に生誕しています。シュリラーマのジャンマナクシャトラはプナルヴァスになります。

この時代には既にナクシャトラが使用されている事実があるようです。シュリラーマの名付け親は至高の聖仙であるヴァシシュタ仙です。ラーマの意味は「喜ばせる者」を意味します。

インド占星術 象の神様

神・神々・聖仙
08 /30 2019
親愛なる読者の皆様、今晩は。
フリーのガネーシャ神の美しい画像を見つけました。

キャプチャ
インドでは、ガネーシャ神は大人気なので多くの人に礼拝されています。しかしながら、主なる神であるガネーシャ神は、自分を越える存在(主人)がいないために誰のことも一切の礼拝をしません。父なる神であるシヴァ神ですら、自分の息子のガネーシャ神を礼拝しましたが、その逆はありませんでした。

これは、主なるガネーシャ神は全ての世界で匹敵する存在がいない事を意味します。ガネーシャ神は高次の叡智を司ります。ガネーシャ神には様々な名前があり、ガナパティという名前はその一つです。ガナパティの「ガ」はブッティ(知性)を意味し、「ナ」はヴィグニャーナ(高次の叡智)を意味します。高次の叡智の一つがジョーティシュになります。ゆえにジョーティシュを学ぶ者は何より先に主なるガネーシャ神に恩寵を求める必要があります。

ガネーシャ神のもう一つの名前がヴィグネーシュワラです。この名前の意味は障害を取り除く者を意味します。この名前により、ヴィグネーシュワラに祈りを捧げる人には障害がやってこないと言われています。ヴィグネーシュワラの礼拝は世俗的な成功と霊的な成功をもたらすと言われています。この神は外界(プラブリッティ)と内界(ニブリッティ)を支配するので二つのレベルにおいて人を幸せにもたらすと言われています。基本的にあらゆる事に万能の神が主なるガネーシャ神になります。

ちなみにヤグナ等は天界神々に祈りを捧げる事により、助力を得る手法ですが、主なるガネーシャ神は全ての神々のサットグナ(主なる神)でもあります。これはスラローカ(天界の主)を意味します。

ガネーシャ神は天界の主ゆえにヴェーダのマントラを唱える時に一番最初にガネーシャ神のマントラを唱える事から始める事になります。これはあの世の掟であり、この世にも波及している事になります。

主なるガネーシャ神の乗り物は何でしょうか?
ガネーシャ神の乗り物はムーシカであるねずみを乗り物にしています。

何故に主なるガネーシャ神はねずみに乗るのでしょうか?
このような霊的な深い意味合いを考察する必要があるように思えるこの頃です。

ナーラーヤナ

相当適当に記事を更新中。インド式の教えは深奥なのでコツコツ学ぶのが一番です。それとリシの生き方を調べると勉強になると思っています。その一番は、至高のグルの一人であるヴィヤーサ仙ではないでしょうか。