インド占星術 クジャスタンバナ

様々なヨーガ
11 /24 2021
 親愛なる読者の皆様、こんにちは。
今回は、凶星同士の組み合わせであるクジャスタンバナヨガを見ていました。

 このヨガはクジャなので火星を破壊するヨガと言われているようです。普通に考えると生来的凶星が組み合わさると問答無用で負の要素が強まります。タマスとタマスなので二重の否定ではなく、一段と悪化、または、タマスの増大化をもたらすのです。このような場合、賢者なら神の智慧で上手くコントロールする事により、影響を最小限に留める事が出来ます。このような智慧こそが、インド占星術の本来の役割に感じるこの頃です。

 クジャスタンバナヨガとは火星ラーフの組み合わせです。クジャ火星の別名です。クジャは悪い誕生を意味します。火星の誕生は縁起が良くないとされていたので、多くの人が火星クジャと名付けました。普通に考えると火星の誕生とは、紛争の誕生を意味します。どちらにしろ、摩擦が起きる事を意味します。そのため、この名前を火星に使うのはお勧めできません。スタンバナ(Sthambana)は「刺す」「殺す」という意味です。火星とラーフのヨガは、火星の死を意味するクジャスタンバナと呼ばれています。

 このヨガは、火星を破壊するため、非常に悪質です。この結果、その人に深刻なダメージを与えることになります。
・火星に支配された家が破壊される
・第3ハウスは大きなダメージを受ける
・火星の重要性が失われる。
・このヨガは、AL3とナヴァムシャの12、8、2ハウスでは非常に致命的です。


 ちなみに火星とラーフの関係性は、火星はラーフと非常に敵対しており、彼らは常に戦闘状態にあります。火星は神の軍隊の将軍であり、ラーフは悪魔の軍隊の将軍です。火星は真っ直ぐに戦う人で、戦いの中で悪魔的な方法はとりません。一方、ラーフは真っ直ぐには戦わず、常に火星を裏切ります。このため、火星はシュリ・ヴィシュヌの助けを得ない限り、ラーフとの戦いに勝つことはできません。ラーフは非常に悪賢い策士なのです。
 
 事例
キャプチャ
 事例としては、5室にクジャスタンバナヨガが形成。5室には、他のアディティヤ・チャンダラ ヨガ、ニプナヨガなども形成されています。太陽と木星の間のパリバルタナ(交換)のために、ゴパラヨガとグルチャンダラヨガも形成されています。5番目の家は完全に混乱しています。

 クジャスタンバナヨガは、AL3に非常に致命的とあるが、A3自体にクジャスタンバナヨガがあると相当ハイリスクになると思われます。実際、このチャートの持ち主は、妊娠中の死亡という結果がもたらされている模様です。このヨガは、火星に支配された家が破壊されますが、蠍座に金星がいました。その金星が支配するナクシャトラに在住していたのが、ラグナロードの太陽でした。それにしても1ー5のパリバルタナ(交換)なのですが、守護せず。太陽と木星は共に敵である金星が支配するナクシャトラに在住していた事になります。

 これは、インドの事例なので日本の妊婦なら助かった可能性が高いと判断されます。国自体の医療レベルが、知性の高さの目安になると思われます。知性は智慧に繋がります。インド占星術の教えは常にアートマの知識に繋がっています。至高の知識は、アートマの知識です。

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ナーラーヤナ

相当適当に記事を更新中。インド式の教えは深奥なのでコツコツ学ぶのが一番です。それとリシの生き方を調べると勉強になると思っています。その一番は、至高のグルの一人であるヴィヤーサ仙ではないでしょうか。