インド占星術 その名はマーラカ

ハウスについて
08 /26 2022
 親愛なる読者の皆様、いつも訪問をありがとうございます。
チャートには12のハウスがありますが、ハウスはいくつかに分類する事が可能ですが、そのグループの一つが「マーラカ」です。マーラカは、2、7室で死をもたらすハウスとされます。そのため、支配星と在住する惑星は死に関連する事象に巻き込まれる可能性があるとされます。

 マーラカは、2、7室関連ですが、日本の建国図を見ていきましょう。
タジカ
 チャートは、RNDチャートですが、ラーシチャートを見ると
・2室の支配星は土星です。在住惑星はありません。
・7室の支配星は水星です。在住惑星は月です。

 マーラカのグループの定義は、死をもたらすというある種寿命に直結したヤバイハウスという事になり、日本の場合は、水星、土星、月が関連し、それと同時に2Lと7Lと絡む金星も関与する事になります。

 日本人がダイレクトに大量死のような状況を体験したのは、今現在もそうですが、天災的には「東日本大震災」なのは確実です。その時の、日本のヴィムショッタリダシャーは

Me-Ve-Sa:2011年02月25日
Me-Ve-Me:2011年08月08日


マハーダシャーは水星で7Lです。金星と合で土星と相互にアスペクト。
アンタルダシャーは金星で7L水星と合で土星と相互にアスペクト。
プラティアンタルダシャーは土星で2Lです。7L水星とと相互にアスペクト。


 単純に当て嵌まるかどうかと考慮すると確実にマーラカパワーが発動している事が理解できます。これは既に起きた過去の事象です。今後の未来でマーラカパワーが発動する時が、即ち「大震災クラス」の天災の時期という事が読み取れる事になります。逆にそれ以外は天災を恐れる必要がない事を意味します。日本のラーシはある種単純です。

 まぁ、7室在住の月は不思議と絡みはないのに驚きですが、これは、単体で在住している事と関係がありそうです。ただ、プラーナダシャーまで見ないと精度の高い回答は得られない可能性があります。

 ちなみにナヴァムシャチャート
・2室の支配星は月です。在住惑星はありません。
・7室の支配星は木星です。在住惑星は水星で木星と水星との星座交換状態です。

 ラーシとの関連を見ると月と水星はどちらでもマーラカに関連するらしい。マーラカとは、死をもたらすハウスなので寿命に関わる可能性のある怖いハウス

 この事例は日本というたったの一国の話ですが、次は中国の建国図を見ていきましょう。似たような結果に成りえるのかどうか?
N.png
 中国のラグナは山羊座らしい。月のラグナも同様なので今が最高のサディサティらしい。2室と7室は
・2室の支配星は土星です。在住惑星はなし。
・7室の支配星は月です。在住惑星は火星です。
 2、7室関連はアスペクト抜きで見ると月、土星、火星らしい。この三つのダシャー期の時期に大量死があったのかどうか?

 中国の地震ですが、
2008年5月12日 中国、四川大地震 - Mw7.9(Ms8.0)、死者・行方不明者約8万7,000人。

 2008年5月12日に四川大地震発生。ダシャーは
Sa-Ve-Mo:2008年03月23日(58歳)
Sa-Ve-Ma:2008年06月27日(58歳)

 見ると土星と金星、それと月が関連したダシャー期に発生。単純に土星は2Lで8Hのグラハ。月は7Lで1Hのグラハでした。ここに火星は絡まず。何故か5、10Lで10Hの金星が絡む展開になる。これはパラシャラアスペクトとの関連がありそう。

 今回はマーラカパワーのダシャーの現象化を見ましたがどうだったでしょうか?私には、非常に危険なダシャー期は、マーラカパワーが発動する事が分かった感じがしました。ただ、実際にきついのは、8室で決まりです。それほど構造を変える力が8室にはある。
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ナーラーヤナ

相当適当に記事を更新中。インド式の教えは深奥なのでコツコツ学ぶのが一番です。それとリシの生き方を調べると勉強になると思っています。その一番は、至高のグルの一人であるヴィヤーサ仙ではないでしょうか。